世界史・年表
物語開始時点までの公式世界史(Ver.1.0)。後半で明かされる核心部分は意図的に伏せた、一般公開向けの構成です。
01大陸概要
確定アスガルド(ASGARD) — 主要文明が存在する唯一の大陸。総面積 367,100.45 km²、総人口 6,406,410人、平均人口密度 17.45人/km²。未開拓地域が3か所、物語の余白として意図的に未設定のまま保持されている。
02世界史(物語開始まで)
確定 / Ver.1.0
五大国家の均衡
人類は大陸アスガルドで国家を築き、各国は互いに均衡を保ちながら発展していた。主要国は、フォスフォリア/カリニア/ニトラン/カルシカ/マグネリア教皇庁。この時代には現代と同程度の文明が存在していた。
未知の遺伝子配列「P因子」
生物学者によって未知の遺伝子配列 P因子(Potential Factor) が発見される。人口のおよそ0.5%が保有していることが判明するが、その能力や意味はまだ不明だった。各国はP因子研究を国家機密として進め始める。マグネリア教皇庁もこの頃からP因子研究を独自に進めていた。
亜人の誕生
軍事国家ニトランはP因子研究を加速。人体改造・遺伝子操作・異種交配など禁忌研究を繰り返し、亜人 を誕生させる。亜人は兵器として扱われ、多くが実験体となった。なかでも戦時運用された個体は、人間を凌ぐ強大な力と残虐な性質を併せ持っていたと伝えられる。
ニトラン壊滅、そして人類滅亡の危機
虐げられてきた亜人は、自らを生み出したニトランに反旗を翻す。フォスフォリアとカリニアは連合を組んでニトランへの介入を試みるが、亜人の圧倒的な戦闘力の前に苦戦を強いられた。
亜人はニトランを壊滅させると、その勢いのまま他4か国への進軍を開始する。人類側との兵力差は歴然で、この時点では人類滅亡までそう時間がかからないとさえ思われていた。この一連の動乱が、後に 種族戦争 と呼ばれる。
強化兵士「SPR兵」の誕生
人類滅亡が現実味を帯びるなか、独自にP因子研究を進めていたマグネリア教皇庁と、技術国家カルシカの共同開発によって SPR種子(SPR Module)の適合実験 が完成する。これにより SPR(Super Potential Revolution)計画 — 強化兵士 SPR兵 の実戦投入が可能となった。SPR兵は精神命令によって人格を管理される兵器だった。
SPR投入を交渉材料に
マグネリア教皇庁はSPR兵投入の交渉材料として、戦後復興の実現をはじめ、国際の平和と安全の維持・友好関係の発展・国際協力の実現を目的とした新たな国際機構の設立を各国へ打診する。これが受け入れられ、連合政府 が成立した。
圧倒的速度での終戦
SPR兵の実戦投入によって戦況は一変する。圧倒的な速さで亜人はせん滅され、種族戦争は終結した。戦後、生き残った亜人の一部は保護され、各地の保護施設で生活することになる。一方でSPR計画は極秘扱いとなり、その詳細は一般社会から隠蔽された。
復興の裏で広がる歪み
戦争は終わったものの、亜人への迫害・力による政治・広がる格差社会・拡大するスラムなど、戦後社会は様々な問題を抱えることになる。テロ組織・人身売買・闇市場・違法研究も世界各地で横行した。SPR兵は連合政府直属部隊として治安維持任務へ転属。一般市民はSPRの存在をほとんど知らず、都市では表向き平和な日常が戻りつつあった。
戦時中、戦闘用に運用された亜人の強大な力と残虐性は、人々の記憶に強烈な恐怖として刻まれた。戦後に生き残った亜人のほとんどは子供や戦闘能力を持たない個体だったが、社会はその実態を顧みない。恐怖の対象として遠ざけられ、戦争で失ったものへの復讐の矛先として狙われ、そして何より、反撃してこない「責めやすい弱者」として扱われる——この歪んだ構図が、戦後の亜人差別の根底に横たわっている。
ナタリーとリリィの出会い
新人記者 ナタリー は新聞社へ入社して二か月。初めて任された人身売買事件の取材中、一人の少女 リリィ と出会う。この偶然の出会いが、世界の真実を覆う物語の幕開けとなる。
亜人の迫害、力による政治、格差社会、拡大するスラム——様々な問題を抱える世界で、リリィたちは自身の力をどう使うかを試されていく。
03年表(概要)
確定 / Ver.1.0| 時代 | 出来事 |
|---|---|
| 安定期 | 五大国家が均衡を保ち発展 |
| P因子発見 | 未知の遺伝子「P因子」を発見 |
| 禁忌研究 | ニトランが亜人を誕生させる |
| 種族戦争 | 亜人がニトランを壊滅、4カ国へ進軍。人類滅亡の危機 |
| SPR計画 | マグネリア×カルシカでSPR ModuleとSPR兵が誕生 |
| 連合政府成立 | SPR投入を交渉材料に連合政府が発足 |
| 戦争終結 | SPR投入により人類勝利・亜人保護・SPR秘匿 |
| 戦後復興 | 亜人迫害・格差・スラム拡大などの歪みが表面化 |
| 物語開始 | ナタリーとリリィが出会う |
04物語中盤の転換点
ほぼ確定
各部隊長がリリィたちと対峙していく過程で、当事者たちの間に発芽個体が現れ始める。数名の発芽が確認された頃、アスフォデルは人類を見放しクーデターを起こす——実は彼こそが「発芽者第一号」であり、自らの発芽をずっと隠していたことが、この時初めて明らかになる。
連合政府から見れば「裏切り」だが、アスフォデル本人にとっては「兵器だった者たちによる独立宣言」である。この構図が物語後半の思想対立(アスフォデル=人類を捨てる/リリィ=人類も亜人も救う)の軸になる。